マルヤマシュウイチ
気まぐれコラム
"力み"の発生源と対処って?
一番ホールのティショットや、グリーン周りのショートゲーム。
緊張が走るのは、なにもアマチュアに限った事ではない。
トーナメントプロ達だって緊張はする。
でも、エクストラオーディナリーを引き合いに出してもあまり身近には感ぜられないと思うので、ここではオーディナリープレーヤーを対象に、この「力みに繋がり易い緊張」を、大まかにこれを二つに分けて考えてみることにします。
便宜上、(A)「不安先行型」と(B)「挑戦意図型」としておきましょう。
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まず、Aについて。
これは私も普段から説明していますが、打つ前に色々考えすぎてしまい、不安に駆られて力んでしまう方です。
○ちゃんと当たるかな…
○練習通り、習った通りに出来るかな…
○んんんと、何だったっけなぁ…肩と左と体重移動が何やらで…
え?忘れてる…あああどうしよう…
○周りも観てるし飛ばさなきゃいけないからとにかく打たなきゃ…
そして、スウィングの失敗を恐れる余り、距離だけは出さなきゃと義務感に駆られてしまう。
これはどんな方でも経験があるのではないでしょうか。
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次にBについて
○スウィングはまあまあ何とかなるところまで出来てきたから、出足をきっちり決めないと、いいスコアに繋がらない。
○なんせドライバーが飛ばない事には話にならないから、自己ベスト最長距離更新するぞ!
○この谷・この池・あのバンカーは越えてやるぞ!
○ここまで寄せたんだからこれをグリーンに乗せないと意味が無い。
○あの木の間を通す!
○あのラインをインテンショナルに通す!
○さっき出来たんだから同じようにやってやる!
その状況になった場合の練習をあまり重ねないまま、或いは、いつもより強め強気で凌げるだろうと果敢に挑んで、成功しなければならないという義務感に駆られてしまう。
これも経験がある方も多い事でしょう。
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ここで、この両者を「駄目」であると批判めいた事を言うつもりはありません。
言ってしまえば、それも、またそれがゴルフの楽しさに繋がっているからです。
プレイに一喜一憂し、歓声や溜息を漏らし、スリルとサスペンスに満ちた時間と空間を楽しむ。
とても有意義な過ごし方です。
成功した時の何とも云えない達成感を喜び、失敗した時の悔しさや敗北感を向上心に換えて、次なる目標達成へ進み、ゴルフに於いての自己実現へ向かう。
だからこそ楽しい。そう思いませんか?
失礼。少し脱線してしまったので、テーマを戻しましょう。
以上の点から、向上心が故の緊張が力みを呼ぶ。これは、両方共に共通する要素であるのがお判りになる筈です。
古いお茶で満たされて減らぬ茶碗には 新しい茶は注げないものです
感性はいつも自由を保つように
ではどうすれば解決の糸口がつかめるのか。
それでは、まず前述のA・B二者から、自己の性質を理解し、緊張感を味方に付ける癖付けをする試みをしてみましょう。
まず、いわゆる「緊張」と「集中」は似て非なるものですが、これに「焦り」を伴わせてしまうものは、この二つ共に同義となってしまいますね。
ここにヒントがあると思うのですが、焦りを伴わないで緊張感を保って集中する。これが良いと思われます。難しいように思えるのは否めませんが、意外と今まででも別の事で沢山経験している事があるはずです。
ゆったりとした状態で緊張感を保って集中すると、α波が発生するらしいのです。
脳科学的な言い回しを使わせていただきますと、脳がフロー状態でプレイする。これに近いかもしれません。
楽器奏者や「道」の字が付くものに携わる方。勿論、他のスポーツプレイヤーにも言える事ですが、こういった方たちの上級者といわれる方がそうなると、自然に自ずと出来るようになる、そうなってしまうのだといいます。
反復練習を繰り返して、潜在的に蓄積された能力・スキル・アビリティが、結果を極自然に生み出す。
これは、達人の域にまで極めた、極稀な人間にだけ起こる事ではないのです。
例えば料理。
野菜の切り方、魚の下ろし方、フライパンの振り方、肉の焼き方。毎日の繰り返しが上手にさせてくれますよね。
或いはまた、ステープルで書類を纏めて留める。新聞を紐で括る。カッターで厚紙を切る。セロテープで紙を張り合わせるなど、最初は意識的に慎重に行っていたのに、何時の間にか慣れた手つきでやっている。
この「日常動作化」になるように、パーツ毎に考えずに全体的な大きな動作として捉えるように練習を重ねるのです。そのやり方そのものの詳細は皆さんがいつも打席で努力していますが、考え方としての部分を少しだけこちらにシフトしてみましょう。
食事のときに、御飯茶碗を左手に持って食べる時に、
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左肘の角度は60度~45度以内に保つ。
手首の稼動範囲を理解し、前方内側に110度程度回転させる。
肘の向きは左下45度へ向ける。
肩の付け根から前方に腕を押し出すように時速2kmの速度を保ちながら上部へと運ぶ。
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なんて考えながら食べていないように、動作全体を感じ取る所から見直してみましょう。
箸の持ち方や使い方は、多くの方は初めは教えられたと思います。
私もちょっと変なのでヒトの事は言えませんが、変な持ち方になってそれが癖にならないように正されてきた事と思います。
上手く使えるように練習したのと同様に、日常動作的身体活用をするように思ってみましょう。
むかーしむかし、よく、トラック何台分のボールを打たなきゃ駄目なんて言い方をした、いわゆるツアー崩れのレッスンプロが蔓延した時代がありましたが、あれも、打って打って打ち続けて、分けが解らなくなった時にやっと力みが取れてきてハッ!と気付いたり、偶然の産物が教えてくれたりという要素が強いと言っても過言ではないと考えてください。事の本質を伝えるべき的確な言葉を持たない筋肉脳の持ち主が行わせていた事であったと私はそう思っています。
その上で、その先のトーナメントプレーヤーを目指す者であれば、その先にやるべきやり方が更にまた別に存在します。
練習時の一球一球を如何に大切に、大事にするか。ただ闇雲に打っていても何にも降りてきません。
日常動作化。無意識の意識。流水不腐。キーワードはこれらの事柄にあると思います。
これは「やり方」を説明したのではなく「考え方」の事なので、当然ながら、「やり方」の方法論はプレイヤーの数だけ多岐に亘ります。
箸の持ち方も「正しい」のは確かにありますが、それぞれの指、手、身体の個性によって変化を伴うのです。
しっかりとした根幹の芯があれば、枝分れは様々に、また伸び伸びと大きく育つことでしょう。
ここまでを読み返すと、所々文が荒くなってしまいがちで申し訳ないのですが、何分徒然なるままの事なので、この場ではご了承を賜りたいと存じます。悪しからず…
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